ゴボウの原産地は、中国東北部からシベリア、北欧にかけての広い範囲と言われています。
しかし、日本での自生はなく中国から伝わったものと考えられます。
縄文初期の貝塚からもゴボウの種が発見されたという話もありますが、本格的に栽培がおこなわれるようになったのは、江戸時代になってからのようです。
当初は、利尿作用や解毒効果がある「漢方薬」として利用されていましたが、次第に、味噌汁や和え物に入れて、ゴボウの独特の歯ごたえと、その風味を味わったそうですよ。
ですから、ゴボウの根を食べるのは日本人だけらしく、中国では、ゴボウは古くから中医の材料として利用されているそうですが、食べる習慣はないとのことでした。
ゴボウは、中国語で牛蒡(ニョウバン)と書きます。
日本語のゴボウの漢字と同じですね。
なぜ「牛」かと云うと諸説ありますが、中国では、大きなものを表すのに「牛」という字を使う場合があります。
そして、蒡は、中国の「蒡」という草に似ていたので「蒡」より大きな草だったので「牛蒡」となったとの説と。
ゴボウの形が牛の尻尾に似ていたからとの説があるようです。
いずれにしても、少し、無理があるように思います。
私だったら、根棒(ネボウ)とか、旨棒(ウマイボウ)とか、ネーミングしますけどね。
ちょっと、上手いこと言いましたかね。