「春菊」って、芸者さんみたいですよね。
こんにちは、したろうです。
なべ料理は、秋、冬の料理の代名詞ですよね。
そこで、今日は、なべ料理に使われる食材の中でも、どちらかというと、ひっそりとした脇役感がある秋から冬が旬の「春菊」について、お話をしたいと思います。
春菊って、昔の芸者さんみたいな名前ですよね。
時代劇に出てきそうな。
実は、春菊の名前の由来は、「春に花が咲き、菊の花に似ているため」といわれています。関西では、「菊菜」(きくな)とも呼ばれているそうです。
ところで、最近、民放の時代劇が少なくなった気がしませんか?
放映されていても、再放送が多いですよね。
一昔前まで、水戸黄門や大岡越前、遠山の金さん、庶民の味方で岡っ引きの伝七捕物帳、銭形平次など、数えきれないほど、たくさんありましたね。
悪役の方も、越後屋や悪代官が常連でした。代官といえば、「悪代官」って感じでね。
でも、私は、悪代官って、なぜか心から憎めなかったですね。どこか、間が抜けた感じがして。
「越後屋、お主も悪よの~」「いえ、いえ、お代官様ほどでは、」「二人でグヒヒヒィ」って。
そして、時代劇といえば、「この紋所が目に入らぬか、」とか、お決まりの口上やセリフは、何回、聞いても、面白かったです。
ただ、関西の代官だったら、「そんな大きな印籠の紋所、目になんか入りまへんがな」とか、ボケないんですかね。
それから、悪党の子分からしたら、「もう、少し早く、言ってよ。」と思っていたかも知れませんね。
例えば、水戸黄門の場合、黄門様が、「少し、こらしめてやりなさい。」と助さん、格さんに、命令しますよね。
助さん、格さんも、上司の命令なので、逆らえないし、悪党の子分も、悪代官である直属の上司の命令ですからね。
「早めに、印籠出せば、彼らのリスクは軽減されるのに!」と思ったことは、ありましたね。
春菊って、芸者さんみたいですが、「わちきわ、ありんす」という、花魁(おいらん)の〇〇太夫じゃなくて、両脇に、いそうな脇役感がありますね。
中国語では、春菊は、茼蒿(トンハオ)と発音します。スーパーに束で売ってあり、中華鍋にも、たくさん入れます。ただ、学生さんに聞いたら、中国人の中にも、春菊が嫌いな人も多いようです。
春菊のルーツは、地中海沿岸が原産で日本には、中国経由で室町時代ぐらいに来たようですね。
春菊には、カリウム、カルシウム、鉄などのミネラル、食物繊維、それから、ビタミン類が多く含まれていて、中でも、ベター‐カロテンは、小松菜やホウレンソウよりも多いそうですよ。
りゅう先生によれば、古くから中国では、春菊は、漢方薬の原料として使われていて、「食べる風邪薬」とも、言われているそうです。
そして、胃腸が弱い人や痰がたまりやすい人、お腹が冷えて痛い時や朝のお腹スッキリにも効果があるそうですよ。
また、春菊の香りは、ストレスの緩和にも、役立つと教えて下さいました。
今夜は、悪代官になった気分で春菊を食べてみませんか?