「レンコン」の穴は、何のため?
こんにちは、したろうです。
身近にある旬の食材は,すべて,食べる薬である。
これは、中国人のりゅう先生から、教えて頂いた言葉です。
今日は、秋の食材でも、謎が多いレンコンについて、お話したいと思います。
レンコンの花って、ご存じですか?
あの神秘的で美しい蓮(ハス)の花ですよね。
私の故郷のお城のお濠にも、たくさんの蓮の花がきれいに咲いていたのを覚えています。
ちなみに、蓮(ハス)の花言葉は「清らかな心」だそうです。
お寺に行くと仏像の座がハスの花になっているの見たことありますよね。
あれ、蓮華座(れんげざ)と言って、ハスの花をイメージしているらしいですよ。
仏教では、泥から出てきても泥によごれない蓮は、清らかさの象徴として、神聖な花とされているそうです。
ところで、レンコンは、漢字で蓮根や藕(はすのね)と書きます。
蓮の根と書くので、根と勘違いしやすいようですが、実は、ハスの地下茎「地中に埋もれている茎」が泥の中に長く伸び、大きく肥大したもだそうです。
蓮根(レンコン)は「根」ではなく「茎」だったんですね。
ですから、レンコンの穴は、レンコンの茎が、呼吸をするための重要な通気口の役割を果たしているそうですよ。
誰でも、泥の中では、呼吸出来ませんよね。
私も、ドロドロした話の時は、呼吸が苦しくなります。
レンコンの穴は、穴がし、ふしあなではないようですね。
中国語で、レンコンは、「莲藕」と書いて、(リェンロウ)と発音します。
莲は、蓮の簡体字です。
中国では、切り口から、将来を見通せるとして、昔から縁起のよい食材とされ、レンコン入りの「藕粥」(ロウチョウ)は薬膳粥として長寿の食材とされています。
中国では、レンコン入りの鶏肉の炒め物やチャーハンなどの料理もあり、茎の部分だけでなく葉や実、花弁など、ハスのすべてを漢方薬として用いているそうです。
さすが、中国、ハスに関しては、ハスに構えてないですね。
りゅう先生の話によれば、レンコンは、エネルギー源となる糖質が豊富に含まれているデンプンが多く含まれているそうです。
そして、腸内の環境を整え、たんぱく質や脂肪の消化を促進してくれるムチンが含まれ、滋養強壮にも効果があるそうで、昔から、鼻血や喀血など、さまざまな出血を止めるといわれているそうです。
また、ハスの種は、胃腸を丈夫にし、強精作用や精神安定作用もあるそうです。
中国人は、いろいろな種をよく食べます。意外と健康の種は、種かも知れませんね。