江戸一番の健康オタクってご存知ですか?
こんにちは、したろうです。
平成も、もうすぐ終わろうとしていますね。
ひとつの時代が終わり、一つの時代が始まろうとしてしますね。
私も人生100年を目指し、令和の健康オタクを目指してがんばりたいと思います。
ところで、江戸時代の健康オタクってだれかご存知ですか?
「貝原益軒」「かいばらえきけん」って方だそうですよ。
なんでも85歳まで生きた方で当時としては超長寿ですね。
特に83歳の時に書いたと云われる「養生訓」ようじょうくんは有名ですよね。
この方、幼少の頃は体が弱く、本ばかりを読んでいたらしいですよ。
そして、二十歳の頃、藩主の逆鱗に触れて7年間浪人したそうです。
けっこう、若い頃は大変だったみたいですね。
この貝原益軒さんは「養生訓」が有名ですが、元々儒学者で本草学者でもあったそうですよ。
本草学者とは、中国の「神農本草経」などをベースにし、そこから日本独自に発展した医学の学問みたいですね。
それが今日の漢方薬にも繋がっているんでしようね。
これから、新しい時代を健康に生き抜くためには新しい知識も大切ですが、先人の知恵も学んで行くことも必要かも知れませんね。
そこで、今後これらの古の知恵を参考に新たな時代にマッチした日常生活を探っていきたいと思います。
神農本草経(しんのうほんぞうきょう)
漢方薬の元祖といえば、中国の神農(しんのう)と呼ばれる方だそうですよ。
この人、3,000年以上昔の伝説上の人と云われていますが、様々な植物を自分の口に入れて賞味して、どれが食べられるかとか、食べられないとか、体に良いのか、悪いのかを自分の体で調べていたそうです。
つまり、神農さんは、自分の体で人体実験を行いながら植物の食べ物としての適合性や薬効を確認していった方とも云えますね。
さぞ、大変だったでしようね。
その体験談をまとめたものが神農本草経だそうです。
「参考文献 台所漢方 根本幸夫」以下同じ。
この神農本草経を中心に少し学んでみたいと思います。
この経(本)は、薬物を上薬、中薬、下薬に分類しています。
ざっくり言えば、意味として上は健康増進、中は健康維持、下は病気治療だと推察します。
古代中国でも、健康増進を上として一番に挙げていたことは予防医学を重要視していたのですね。
この上薬には、はとむぎ、胡麻(ごま)、くこし、人参(にんじん)、甘草(かんぞう)、大棗(たいそう)、黄耆(おうぎ)などがあり中国の薬膳料理にはこれらが含まれていますね。
はとむぎ
原産地はインドなど。
中国には後漢の光武帝の時代に南方侵攻の際に馬援将軍が持ち帰ったと云われています。
効能としては、肌荒れを治し、潤いのある美しい肌を作るとされています。
また、肺の働きを活発にし、体の中の余分な水分を取り除く利尿作用にもすぐれていると云われています。
殻付きのままでハトムギ茶にして飲むのが一般的なようですね。
ハトムギには体を冷やす作用があるようで、冷え性の人がハトムギを用いる時はしょうがなどを一緒に食べることもありかも知れませんね。
まとめ
1.貝原益軒は江戸一の健康実践者で85歳まで健康に生きた方。
2.養生訓は、古くからの長生きのバイブル。
3.ハトムギは上薬(予防医学)の代表選手。